数え年と満年齢のちがい

満年齢は誕生日に、数え年は元日に、1つ増えます。同じ人でも数え年のほうが1つか2つ多くなるので、厄年や長寿祝いのときは、どちらで数えるかを先に決めておく必要があります。

2つの数え方の違い

満年齢は、生まれた日を0歳として、誕生日が来るたびに1つ増える数え方です。免許証や保険証に書いてある年齢は、こちらです。

数え年は、生まれた年を1歳として、元日が来るたびに1つ増える数え方です。誕生日は関係しません。12月31日に生まれた赤ちゃんは、翌日の元日に2歳になります。

1990年7月15日に生まれた人で、年をまたいで見てみます。

1990年7月15日生まれの人の年齢
日付満年齢数え年
2025年12月31日35歳36歳
2026年1月1日35歳37歳
2026年7月15日36歳37歳
2027年1月1日36歳38歳

誕生日の前は2つ、誕生日のあとは1つ、数え年のほうが多くなります。

法律で使うのは満年齢

年齢の数え方は、明治35年(1902年)の「年齢計算ニ関スル法律」が決めています。年齢は出生の日から起算し、期間の計算は民法第143条に従う、という内容です。民法のこの条文では、期間は起算日に応当する日の前日に満了します。そのため、法律の上では、誕生日の前日が終わるとき(午後12時)に年を取ります。ふだんの暮らしでは、誕生日に増えると考えて困りません。

数え年をやめて満年齢を使おう、という法律もあります。1950年(昭和25年)に施行された「年齢のとなえ方に関する法律」です。国民は年齢を満年齢で言い表すように心がけること、国や地方公共団体は満年齢で言い表し、やむを得ず数え年を使うときはその旨を明示することを定めています。役所の書類や学校、病院で満年齢が使われるのは、このためです。

数え年を使う場面

数え年が今も残っているのは、昔からの習わしに関わる場面です。

厄年は、数え年で数えるのが基本です。本厄は、男性が25歳・42歳・61歳、女性が19歳・33歳・37歳・61歳とされ、その前後の年が前厄と後厄です。男性の42歳と女性の33歳は、大厄といわれます。年齢は、神社や寺によって少し違うことがあります。

長寿祝いは、昔は数え年で祝いました。いまは満年齢で祝う家庭も多く、どちらにするかは家庭しだいです。還暦だけは、数え61歳と満60歳が同じ年に来るので、どちらで数えても変わりません。年齢別の一覧は、長寿祝いの早見表にあります。

七五三は、数え年の3歳・5歳・7歳で祝う習わしです。満年齢で祝う家庭も増えていて、子どもの成長や家族の予定に合わせて決めるのが一般的です。

数え年の計算のしかた

数え年は「今年-生まれ年+1」です。西暦だけで計算でき、誕生日は使いません。1月生まれでも12月生まれでも、同じ年に生まれた人は同じ数え年になります。

満年齢は「今年-生まれ年」で、今年の誕生日がまだ来ていなければ、さらに1を引きます。

2027年の例です。1986年生まれの人は、数え年が2027-1986+1=42歳になります。男性の大厄の年です。1990年7月15日生まれの人は、2027年1月1日の時点で、数え年は38歳、満年齢は36歳です。生まれ年から2つを同時に出したいときは、年齢・干支・学年の早見表が使えます。

どちらで数えるか迷ったとき

役所の手続き、学校、病院、保険などの公式な場面では、満年齢です。数え年で言うときは、「数え」と付けるのが通例です。

厄払いや祝い事は、家族や、お願いする神社・お店の考え方に合わせます。厄払いは、数え年だけを案内する神社もあれば、満年齢でも受け付ける神社もあります。予約のときに聞くのが確実です。長寿祝いは、家族が集まりやすい年を選んで構いません。子どもの学年については、早生まれと学年のしくみを見てください。

よくある質問

数え年は、いつ1つ増えますか?

元日(1月1日)です。誕生日には増えません。12月31日に生まれた子も、翌日の元日に2歳になります。

数え年は、満年齢より何歳多いですか?

誕生日の前は2つ、誕生日のあとは1つ多くなります。7月15日生まれの人なら、1月1日から7月14日までは2つ、7月15日から12月31日までは1つ多い計算です。

早生まれだと、厄年は変わりますか?

変わりません。数え年は生まれた年だけで決まるので、1月生まれも12月生まれも、同じ年に同じ数え年になります。

出典・参考

最終更新: 2026-10-04