防災備蓄の計算

人数と日数を入れると、水、食事、カセットボンベ、携帯トイレの目安の量が分かります。数字は、政府広報オンライン、農林水産省、経済産業省が示している目安をそのまま使っています。

1〜20人
最低3日分、できれば1週間分(1〜30日)
乳幼児、高齢者、食べる機能が弱い人、慢性疾患の人、食物アレルギーの人。この人たちの食事は、最低14日分で数えます。

公的機関が示している備蓄の目安

家庭の備蓄について、国は次のような目安を示しています。計算ツールは、この数字を人数と日数にかけているだけです。

公的機関が示している、家庭の備蓄の目安
項目目安示している所
食品の日数最低3日分、できれば1週間分政府広報オンライン(取材協力:農林水産省)
水飲料水と調理用の水で、1人1日おおよそ3L。最低3日分で9L政府広報オンライン、農林水産省
カセットボンベ1人で1週間当たり約6本政府広報オンライン
トイレ1人1日5回。1週間分(1人35回分)が目安経済産業省(内閣府の広報誌「防災」)
配慮が必要な人の食品それぞれの人に合った食品を、最低2週間分政府広報オンライン

水とカセットコンロは必需品で、食品は栄養のバランスを考えて、1人1週間分を備えるのがよい、というのが政府広報オンラインの説明です。どれも「最低限」の数字なので、家族の状況や住んでいる地域によっては、これより多く備える必要があります。

使い方

人数と、何日分を備えたいかを入れます。日数は、最低とされる3日分か、できれば備えたい1週間分にするのが基本です。結果には、水の量とペットボトルの本数、食事の数、カセットボンベの本数、携帯トイレの回数が出ます。

家族に、乳幼児、高齢者、食べる機能が弱くなった人、慢性疾患のある人、食物アレルギーのある人がいるときは、「食べ物に配慮が必要な人」にその人数を入れてください。その人たちの食事だけ、最低14日分で数えます。水やトイレの量は、全員同じです。

人数別の早見表

1人から6人までの、3日分と1週間分の目安です。食事は1日3食、トイレは1日5回として数えています。

人数別の備蓄の目安(水は2Lのペットボトルの本数つき)
人数水(3日分)水(1週間分)食事(3日分/1週間分)カセットボンベ(1週間分)トイレ(1週間分)
1人9L(5本)21L(11本)9食/21食6本35回
2人18L(9本)42L(21本)18食/42食12本70回
3人27L(14本)63L(32本)27食/63食18本105回
4人36L(18本)84L(42本)36食/84食24本140回
5人45L(23本)105L(53本)45食/105食30本175回
6人54L(27本)126L(63本)54食/126食36本210回

水の本数は、2Lのペットボトルで数えた数です。6本入りの箱なら、1週間分は2人で4箱、4人で7箱になります。

なぜ「最低3日、できれば1週間」なのか

政府広報オンラインは、過去の例では、災害が起きてからライフライン(電気、ガス、水道)が戻るまで、1週間以上かかるケースがほとんどだと説明しています。道路がふさがれて物流が止まり、支援物資が届かないことや、スーパーやコンビニで食品が手に入らないことも考えられます。そこで、最低でも3日分、できれば1週間分くらいの食品を、家庭で備えておくよう呼びかけています。

農林水産省の「災害時に備えた食品ストックガイド」の概要版にも、最低3日分から1週間分を人数分、という同じ趣旨の説明があります。あわせて、住んでいる地域の状況に応じて、2週間分など多めに備えることも勧めています。自治体のハザードマップを見て、自分の地域で何が起こりやすいかを確かめておくと、量を決めやすくなります。

水の備え方

水は、飲み水と調理用の水を合わせて、1人1日おおよそ3Lが目安です。最低の3日分なら、1人9L。農林水産省によると、2Lのペットボトルなら5本で、1人の最低量がそろいます。湯せんに使う水や、食品や食器を洗う水は、これとは別に必要です。

水道水も、備蓄の水として使えます。塩素で消毒されているので、3日ほどは飲み水にできる、と政府広報オンラインは説明しています。保存のしかたは、清潔な容器に口いっぱいまで入れて、しっかりふたをし、涼しい場所に置くこと。ペットボトルの水を、買い足しながら使っていく方法もあります。手間を減らしたい人には、長く保存できる水が向く、と農林水産省は紹介しています。

食事とローリングストック

ふだん食べているものを少し多めに買っておき、古いものから食べて、食べた分を買い足す方法を、ローリングストックといいます。政府広報オンラインは、備蓄を無理なく続けるコツとして、次の3つを挙げています。

  1. ふだん食べている食材を、多めに買って蓄える
  2. ふだんの食事で食べる
  3. 食べたら買い足して、補充する

大人2人の1週間分の例として、肉・野菜・豆などの缶詰18缶、レトルトの主菜18個、パスタソースなど6個、米2kgを2袋、カップ麺6個、パックごはん6個、乾麺などが挙げられています。缶詰は、手軽にたんぱく質がとれて、長く保存できる食品として勧められています。災害の直後は、炭水化物にかたよりやすいため、日持ちのする野菜、野菜ジュース、果物の缶詰なども備えておくとよいとされています。

カセットボンベ

お湯をわかしたり、レトルト食品を温めたりするには、カセットコンロとボンベが要ります。水と同じく、必需品とされています。ボンベの目安は、1人で1週間当たり約6本。大人2人の1週間分なら12本で、1人1日1本弱の計算です。計算ツールは、日数が短いときも、本数を切り上げて出します。

トイレ

断水などで水洗トイレが使えなくなると、排泄物がたまります。感染症や害虫、悪臭の原因になるうえ、トイレを我慢すれば、水分や食事をひかえて、脱水症状や栄養状態の悪化につながるおそれもあります。経済産業省が目安にしているのは、成人の1日の平均排泄回数である5回。1週間分で、1人当たり35回分です。4人家族なら、5回×4人×7日で、140回分になります。

内閣府の広報誌「防災」(2024年)によると、災害用トイレの備蓄率は約20%。携帯トイレや簡易トイレは、ホームセンターや通販で買えます。

配慮が必要な人がいる家庭

乳幼児、高齢者、食べる機能(かむ、飲み込む)が弱くなった人、慢性疾患のある人、食物アレルギーのある人は、ふだんに近い食事がとれるよう、それぞれに合った食品を最低2週間分、備えるのがよいとされています。政府広報オンラインは、東日本大震災で、卵・牛乳・小麦をのぞいたアレルギー対応食品を、1か月以上手に入れられなかった人がいたことを紹介しています。

乳児がいる家庭では、粉ミルクや液体ミルク、哺乳びん、紙コップや使い捨てのスプーンも備えておくと安心です。びん詰やレトルトの離乳食は、ふだんから食べ慣れておくとよいと説明されています。

この計算の前提と、含まれないもの

よくある質問

備蓄は3日分でよいですか?

政府広報オンラインは、最低でも3日分、できれば1週間分くらいの食品を備えるよう呼びかけています。過去の例では、ライフラインが戻るまでに1週間以上かかるケースがほとんどだからです。

1人に必要な水は、1日どれくらいですか?

飲み水と調理用の水を合わせて、おおよそ3Lが目安です。3日分で9L、1週間分で21Lです。2Lのペットボトルなら、3日分で5本、1週間分で11本になります。

水道水を備蓄に使えますか?

使えます。政府広報オンラインによると、水道水は塩素で消毒されているので、3日ほどは飲み水として使えます。清潔な容器に口いっぱいまで入れ、しっかりふたをして、涼しい場所に置きます。

トイレは何回分を備えればよいですか?

経済産業省は、成人は1日に平均5回として、1週間分、1人当たり35回分を勧めています。4人家族なら140回分です。

食事は、どれくらい備えればよいですか?

量の決まりはありませんが、1日3食として数えると、1人3日分で9食、1週間分で21食です。何を備えるかは、缶詰、レトルト、米、乾麺、日持ちする野菜などをまぜて、栄養のバランスを考えます。例は、政府広報オンラインの記事にあります。

出典・参考

最終更新: 2026-10-04